プリンスさまの元へ現実の我々が降り立った日-劇場版マジLOVEスターリッシュツアーズの感想

劇場版「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」を観賞してきました。2022年9月からスタートして11月で見納めになったので、5回分の思い出をつらつらと。

劇場版「うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」がとんでもなく良かった 

 

こんな感じだった「うたプリST」なんですけど、本当に素晴らしかった。「マジLOVEキングダム」も大変よかったんですけど、やはり人数が今回の倍以上なのでMCパートがやや冗長気味になってしまうのと、タイミングも細かくて少し集中が途切れがちだったんですよね。それを差し引いてもすごくいい映画だったんですが、今回はST☆RISHの7人ということと、トークパートが冒頭、中盤、終盤、アンコールとまとまっていて歌うところはとことん、喋る時は喋るとメリハリがあって一瞬もこちらがダレずに観賞できましたね。

ステージ構成も前回は一般的な前方ステージでしたが、今回はほぼ360度ステージという感じでより演出の自由度が高まってた印象ですし、アイドルたちのMCの動きもむしろ喋ってなくて遊んでるアイドルの動きのほうが気になってしまうくらい自然体で「生きてる!!」って強く思えてよかったです。炎に関してはUUUUに集約しつつ、最後にド派手にブチ上げてたのでよし。「マジLOVEスターリッシュツアーズ」という名のように、音楽ライブのツアーというか、よりリアルなライブに近い構成で周回しても新たな発見があり全然飽きなくて困りました。

それと歓声。「マジLOVEキングダム」のときも、あの場に我々がいるなと信じられるくらいリアルな歓声だったんですけど、今回は「このアイドルのファンならこういう声だすよな」っていうところにも踏み込んでいたような気がします。音也ソロとかレンソロとかで絶命してた女たちとか、あとやっぱ「翔ちゃんこっち向いてー!」はMVPだと思う。わりと真面目に、うたプリよく知らない人にもこの歓声を聞いてほしいと思う。再現度が異常なので。

あとはセトリに合わせて脳直で吐き出した呻きをメモしておきます。ちなみに「マジLOVEキングダム」のときの感想はこれ。

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マジLOVEスターリッシュツアーズ

・搭乗前に歩いてる時のレンの足の長さが10mあって何回見ても「足、長!!」って思わされる

・何回見てもプライベートジェットが7機着陸できるステージって遠近感がバグるんだけど、実はあの紙飛行機が何らかの幻覚作用でプライベートジェットに見えてるのでは?と思うことにした(レンがプライベートジェットって言ってるやろがい)

・ただ嵐パイセンは魔法も使わずヘリコプターで降り立ったことがあるらしいので、ものすごく頑張れば物理でもいけるのかもしれない

・映画館に通い詰めてるので本番までに劇場予告でイントロ1000回くらい聞いた気がするけど、やっぱ歌として聞くととてもいい

・最初のMCパートでレンが投げキッスするなって構えた瞬間、会場の我々がスッと息をのんでシン……としたの、あまりにもレンすぎてよかった(若干跡部様の概念がちらついたけど)

・だいたい皆、まず基本は「お前たち」「皆さん」みたい1対100とかなんだけどレンはだいぶ最初から「君」って1対1×100みたいなのスマート……ってなる

・一ノ瀬カメラ目線大天才トキヤ、本当にどこにいてもカメラを見つけてくるから全然気が抜けない。本当にいつでもどこでもカメラごと真っすぐこっち見てくるから顔が近くて心臓によくない

Ok, Hello World

ストーンヘンジ見て「ここで音也にギター弾かせて屋外みたいな雷雨の演出しちゃおう!」っていう案を出した人間、マジですごくね????イギリスの中でもストーンヘンジを選ぶそのセンスよ

・今回本当に笑顔以上に切ないとか微妙な表情の変化がよく表れてると思うんだけど、それを踏まえて音也ソロがね……いつも笑顔でひまわりみたいな音也にも抱えているものがあるって知ってるから、そういう音也がライブでめちゃくちゃ男気ある「カッコイイ顔」と訴えかけるような「切ない顔」を見せてくるから心臓がギュワってなって3回目にして音也ソロでめっちゃ泣きまして……ええ……はい……

・雨に濡れた音也が髪に触れたかなんかの時に「ギャアアアア!!」って悲鳴がするのすごい好き。オタクの断末魔は健康にいい

・「音也と聖川は親友(みたいなもんなんですって寺島拓篤氏が言ってくれた)」というアピールを双方のピアノとギターで示してくるの、演出が天才なんだよな……

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Ready to be a lady

・他の6人は世界をテーマにしたソロはどうする?ってなったらいくらか方向性に審議ありそうだけど、レンは100人に聞いても100人が「これでしょ」って答えそうなくらいレンの凝縮感があるなとしみじみしてしまう

・レンは「恋人」という概念を浮かび上がらせるのがうますぎる。愛とかみたいな触れられない、見えないものを見せることができるんだよな……

・神宮寺ウィンクしすぎレンに改名してくれほかメンの3倍はウィンクしてるの心臓がツライ

・しなやかなダンスを魅せるステージという場で、レンの相方に翔ちゃんをチョイスするの大天才の所業なんだよな……。あとそもそもアイドルのステージでバックダンサーとかに別のアイドルを使うっていう演出を嫌いなオタクいないと思うので、そういう意味でも今回のソロパート本当に最高

トリッドラヴ

・エキゾチック系をやるならまあセシルかなという、レンに次ぐ妥当オブ妥当をお出しされたのだけど、こちらはそこまで剛速球でくると思わなかったのでノーガードで致命傷を負った

・最初から最後まで「セシルのターンは魔法があるので何でもできます!!やります!!」でかっ飛ばしていくことに一切ためらいも迷いも感じられなくていい

・セシルのソロでセシルが目を閉じた顔をしたときスッと音也と重なったの「そういうことする!!!!!!!!!!!!」ってキレちまったぜ

・この顔が重なるの音也とトキヤでもやってたね、最高か(たしかアンコールのあたりだった気がするがあやふや)

Snow Ballade

・雪が全然寒そうじゃなくて、これはきっと暖かい雪だな……ってなんとなく聖川自身の心の中の温かさのようなものを感じたような気持ちになった

・でもアンコールでレンが立ってた時は息が白いのね(単に歌ってる時は邪魔だからあえて消したのかもだけど)

・ソロ冒頭で「アイラブユーマサトフォーエバー」って我々(我々だよ)にコールさせるのあまりにも心のダムが鉄壁がすぎるな????!?!?!って毎回思うんだけど映像が“美”すぎて5秒後には忘れてる

・手袋を捨てる演出、天才。聖川は手が美しいのでそれを見せていこう

・相手にレンを使うの、アンコールも含めて御曹司組を好きなオタクを徹底的に薙ぎ払ってやるという強い意志を感じた

愛をボナペティ♪

・マカロンその他の甘味が大放出されて踊り出すの、冷静に考えたら何でだろうなって思うけど、あの空間マジでディズニーランドかチャーリーとチョコレート工場なので見てる時は何も疑問に思わないんだよな……

・クマの中身が翔ちゃんレンだと2回目でやっと気づいたんだけど、よく見なくてもクマの色そうじゃねえか……なんで分からないんだろうないっぱいいっぱいすぎでは

・カッコイイ翔ちゃんとセクシーが服着てるようなレンが「可愛いクマのカップル(?)」を突き詰めた結果、翔ちゃんクマが食べたというか口元に持ってきたマカロンをそのままレンクマの口元に持っていくという間接キス(??)みたいな演出になったのすごくない????これを理解するまでに3回かかりましたが??

・トキヤは声優が歌えばそれがほぼ自動的にトキヤになるくらい親和性が高すぎると思っているのだけど、その対極にあるのがなっちゃんだと思ってて、声優が死ぬほど抑えて抑えて「那月らしさ」を描いているので、ある意味まっとうに「演じる」という正しいキャラソンなんだなーと聞くたびに思う。歌はうまい

TRIGGER CHANCE

・全方位エンターテイナーだと思ってるトキヤが、ブロードウェイのマジックショーみたいな万人向けのエンタメとしての原点を表現するのマジでトキヤを表現するうえで最高だと思うんだよな……

・トキヤのバックダンサーがなっちゃんとセシルだったけど、この3人の共通点って「このライブで頬に指あてて首傾けながらニコッてするあざといアレ」をやってたやつやん!!!(ほかにもいたら見落としですごめん)ってキレちまった

・上からのアングルとかシルエットを映すことが多くて、その美しさも含めた「トキヤの全方位に向けて完成されたエンタメ」って感じがしてとてもよい。「どこからどの瞬間を見ても完璧ですが?」って感じ

・なんだけど、エンドロールであの上から降ってくるシルクハットがなっちゃんに激突してて、トキヤもきちんと努力と練習の積み重ねでこの「完璧」を生み出しているってところをしっかり出しててそういうところがトキヤを愛しいなあと思うところ

来来☆オーライ

・オタクなので演出を見て開口一番「ドラゴンボールじゃねえか!!」ってなってしまうのは許してほしい

・今回の翔ちゃん、めちゃくちゃ歌がうまかった気がする……。今までがどうって意味ではなくて、感情表現とか「キャラクターとしての歌」としてすごく完成されてたうえで伸びやかだったなと……

・翔ちゃんソロの時、ほかメンがどこにいるんだって思ったんだけど、我々のペンラが見切れるってことは、現実のステージでいうアリーナ席の出入り口みたいな一番下の……あのへんにいるってことですか??文字で説明できねえ

・翔ちゃんがソロ最後→そのまま「UUUU」で体力やべえなってなるけど、翔ちゃんだったらこれくらいやれるという信頼のセトリなのかなって思ったら「UUUU」の開幕で泣いてしまった

UUUU

・あまりにもダンスが格好良すぎて毎回記憶が消し飛んで「かっこいい」以外の言葉がほとんど出てこない

・火柱、全員が暖色系だから全然気づけなかったけどメンカラーの色で火あがってんのに翔ちゃんのピンクでやっと気づいたんだけど、あまりにも普通に火の色してるから早く言ってくれーーってなった

・この曲に限らず全体的に言えることなのだけど、本当に空間を使ってるというか「ステージを端から端まで走るアイドル」の具現化がすごい。ちゃんと時間をかけて歩いて移動して、個々のステージに向かってるこの時間の使い方がうまいなって思う

・音也が思ったより回転してて、翔ちゃんが足技使ってて、レンは動きが滑らかで、なっちゃんはパワフルなんだよな……これが個性

SAMURAIZM

・マジでただただ「好きなキャラクターが彼岸花に包まれる光景」を嫌いなオタクいるんか???みたいな気持ちになる

・妖怪?亡者?鬼火?が出てきた時は刀を持って戦ってたけど、脅威を退けたら爆速で刀を捨てたの「剣を握らなければ おまえを守れない、剣を握ったままでは おまえを抱き締められない(BLEACH)」の反語というか「剣を握ってお前を守った後はお前を抱きしめるために剣を捨てまーーす!!!」みたいな潔さがあってちょっと笑っちゃうんだけど大好き

・ちょっとだけ白黒になるのも黒澤映画(概念)っぽくてイイヨネ

 

・MC中にずっと衣装だけを見てた回があるんだけど、どっちもデザインは一緒なんだけど「UUUU」はメタルっぽいというか硬度もありそうな素材使ってそうだなーってイメージで、「SAMURAIZM」はベロアとかみたいな柔らかくて光沢あって伸縮しそうな素材を使ってそうだなーって思いました

・サプライズで最初にじわっときてるのがトキヤってのが「ア゛ーーーーーーーーーー!!!」ってなる

・翔ちゃん、最初はたぶんびっくりして感情が追い付いてないのか普通に顔あげてたんだけど、ほかの子たちがコメントしてる間に少しずつ顔が下に向いていってじわじわ感動してつい涙が出たのかな……って思うと心臓がギュンとなる

ST☆RT OURS

・何回聞いても「ST☆RT OURS」は泣いてしまう。初日に近くのお嬢さんがはっきり分かるくらい大号泣していたのが未だに印象に残っている

・この映画の根本的なテーマであり、我々とアイドルにとってのひとつの終着点であり、新しい始まりでもあるような集大成というか、そういうものを端的に表わしている曲のようなイメージですね

・今回の映画をとおして感じるのは「WE ARE ST☆RISH!!」であり「You are ST✩RISH」であり、我々も含めて「ST☆RISH」なんだよってずっと語り掛けてるし、それを実現してるなって思う

・音也が地球を生み出した時(生み出してたんだよ)に最初に上を見上げたの翔ちゃんだったと思うのだけど、上のドームが開いた後に流れ星に気づいたのも翔ちゃんで、「マジLOVEキングダム」のときも流れ星に最初に気づいてたの翔ちゃんだったと思うので、翔ちゃんはずっと高みを目指して上を見上げているから、こういうの最初に気づくのかなって思ったらすごい泣けた

・トキヤの無垢な笑顔(心に致命的な何かを受けた顔)

・レンのすべてを包み込むような穏やかな笑顔(心に致命的な何かを受けた顔)

・最初に衣装モコモコでso cuteなんだけど、衣装デザイン側としても現実とリアルの制約が違ってるそうで、そういう視点も面白いなーと思いました

続け・・・!ISHの旅へ

・アンコールのライブTに各ソロのタイトルが書いてあることをちゃんと理解できるようになるまで3週間かかりました

・音也がカメラに向かってワーイしてる後ろからトキヤもカメラを射抜くのほんと

なっちゃん翔ちゃんが「マジLOVE1000%」の時点ですでにやっていたあのお互いにマイクを向けるやつ……あれを御曹司組がやるまでこれだけの年月が必要だったのか……と思ったらクロスまでしてきて情報量の多さに意識が飛んだ。自分程度ですらこれなんだからずっと好きで追いかけてた人マジで爆散したのではと心底心配になった

マジLOVE1000%

・原点をアンコールでやる演出を嫌いなオタクなんていません

・でもステージ位置、2回目でやっと把握したんだけど真下のオタクいくらなんでも試されすぎだろ

・思ってたよりずっとめっちゃ火吹いてたな……ステージでバン!!バン!!(2回目)とどめの花火ヒューーーー!!!!って感じですごい燃えるわ(物理)

・「空を燃やせば消防法なんかもーーっと関係ないでーーす!!!(あります)」って感じで花火でガンガン火を焚いてるのすごくよかった

・7人バージョン、誰が歌って振りしててもずっと画面中央で踊ってるセシル見れるのいいな……って思った

・ふっとセシルの視点になって、横で踊る6人を見つめてなんとも言えない笑顔になるのこっちが心臓ギュンッッッてなるから勘弁してほしい

・このあたりでトキヤが投げキッスしたとき動揺で若干身体が浮きそうになったのと、どこかでトキヤが「お姫様」っていったような気がしたけど記憶が飛んでいるので幻覚だったかもしれない

週替わりトーク

・音也とトキヤが「一緒に歌うの久しぶりだよねー」って話してて、自分も「一緒に歌うの久しぶりだよなー」って思ってたからこの2人のコンビ一番好きなオタクとしては本当によかった

・トキヤが音也に改めて一番のライバルって言葉にして突き付けてたの本当に本当にありがとうございました

・すごいキャッキャしててよかったのにここ以外の記憶がもうない

 

・御曹司もトークで「一緒に歌うの久しぶり」から入るんだけど、音也とトキヤもそうだけどほんと久しぶりだよね

・普通に和やかにトークしてて、2回言うけど「シンメなら1曲目の1発目でやってそうなマイク腕組み交差をやるまでに何年かかったんだってやつを乗り越えた2人」の現在地かあ……って感慨深いものがあった

・「最初からライバルで今は腐れ縁」っていうこの、このほかのメンにはない距離感

・音也とトキヤとはまた全然違う意味で「遠慮なく全力でぶつかり合えるライバル」っていうのがいいよね、この2人

・聖川が折れないのはそうなんだけど、聖川が折れないって知ってるからこそレンも曲げずにぶつかっていけるんだよな……レンって自分で言ってるように柔軟なんだけどどうしても立ち回りがうますぎるとか、器用すぎるからこそ色々難しいところがあると思うんだけど、そこが聖川とのいいバランスになってると思うんだよな……

・そんでまた普通に喧嘩するからもうさ……一生一緒にいてくれやこのまま……