幻想的な東洋ファンタジー世界を徒歩&飛行船でぐるっと回れる探索アドベンチャー「黄昏ニ眠ル街」のプラチナ取ったので感想を書いていく

nocrasさん個人開発の3D探索アドベンチャー「黄昏ニ眠ル街」をPSで遊んで、プラチナ取ったので感想文です。

自分はPV見て一目惚れしたので、そういうタイプにオススメです。

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パッケージ版の初回限定版にはサントラとかブックレットとか付いていてこれもよき。

 

プレイヤーは飛行船に乗って旅をする少女「ユクモ」で、とある場所を訪れたところで飛行船が故障してしまいました。訪れた場所は霧に包まれ、住人もどこかへ姿を消してしまっています。プレイヤーは飛行船を修理するために「大地の源」を集めつつ「神木の聖域」への道を切り開き、街を蘇らせていきます。

最初は霧に包まれている街ですが、神木の聖域をクリアすると霧が晴れます。街には昼と夜の概念があるので、夜のほうがより幻想的な雰囲気になって好きですね。

 

このゲームの目的は、とにかくこの街で自分好みの風景を楽しむこと。これに尽きると思います。そもそも

>「黄昏ニ眠ル街」はデザイナーのnocrasが描く絵の世界を自由に探索することを目的として、自らが個人で開発したアドベンチャーゲームです。

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というのがスタート地点ですし、ゲーム内でもTwitterハッシュタグ「#タソマチフォト」を付けてシェアしてね!って宣伝してるくらいなので。センスない自分が雑に撮ってもいわゆる“映え”が手に入る親切設計というか、それくらい作りこみがすごいです。開発者からの産地直送(?)って感じなので、思う存分スクリーンショットを撮って満足しましょう。だいたい建物の上のほうとかに「ここで撮って!!」みたいな出っ張りが設定してあるんで分かりやすい。とても親切。

撮ったのは片っ端からツイッターランドに放流していたので改めて入れるものがない。

 

実際プレイヤーがやることは、まずは街中にある大地の源の探索です。ユクモはジャンプしかできないので、まずは草の陰に隠れているとか、地面に埋まっているとか、この地にいるネズ族とかいうのに頼まれた(頼まれてない)ことをクリアするとか、そういう簡単なものから探していきます。神木の神域をクリアしていくとジャンプして下に加速をつける、一段上にジャンプする、より遠くに飛ぶといったスキルが増えて、それがないと取れないものも多いのでぱっと見で「あーこれ無理だな」って思ったやつはガンガン無視です。簡単に取れる範囲のもので十分先に進めるんで。

一定数の大地の源を取得すると、神木の神域への道が開きます。ここはいくつかのステージに分かれていて、ジャンプアクションとかでギミックをクリアして最奥にたどり着けばオッケー。だいたい2つくらい神木の神域をクリアすると霧が晴れて、次のエリアに進めるようになります。ほぼこの繰り返し。ほかにも種類いくつかあるけど、そこそこゲームやってれば一瞬で解き方を理解できるし軽く触れば分かるくらいのカジュアルなものが大半です。

もう少し具体的に言うなら、足場どおりにジャンプして進むってのが主軸で、落下する足場とか見えない足場とか回転する足場とかそういうのですね。あとはRPGのラスダンとかによくある「ワープするポイントを指定どおりに正しく進んでゴールを目指す」みたいなのとか。メモを取るほどでもなく右!左!上!とかブツブツ言っててクリアできた程度なので易しいです。

最初に「飛行船を直すには大地の源を90集めてくれ!」とか言われたときは「90?!」って思ったけど、むしろ全体の半分以下だった。90まで集めると飛行船を自由に動かせるようになって、打ち上げ花火みたいなのを使ってさらに大地の源を探せるようになります。ひとまずのクリアという段階では150、全部集めるとなると250なので気長にやりましょう。

このほか街中とかには通貨が落ちていて、ショップでユクモの衣装とか家具とかが買えます。通貨を使うとエリアチェンジするまで神木の神域のギミックをスキップできるので、ジャンプも苦手というライトなプレイヤーでも大体なんとかなるでしょう。自分もジャンプアクションあんまり得意ではないんだけど(横スクロールのやつとかチョー苦手)、通貨使わずクリアしたんでテキストアドベンチャーとかコマンドRPGしか遊ばないとかでない限りは概ね余裕でクリアできる難易度かなと思いました。

ゼニを出せばどこにあるかっていうマップも手に入るので、取り方に多少悩むことはあっても手詰まりになることはまずないですね。というかうっすらテキストはあるものの、ストーリーと呼べるほどのものはないので大地の源集めはやりこみ要素というか、ここまでやってクリアかなという気もします。

飛行船ではシューティングっぽい操作もできるし、ふわふわとした浮遊感も楽しいので飛行船を自由に動かせるようになるところまではぜひプレイしてほしいですねー。視点もだいぶ変わるんで。ただオマケ要素だけど、飛行船で制限時間内に全部の的を落とすやつは気が狂うかと思った。


クリア(大地の源フルコンプ+トロフィーコンプ)までは、たぶん15~20時間くらいですかね。とくに大地の源の回収で難しいものはなかったけど、参考までにコツを書いておきます。

明らかに届かない位置にある、取得ギミックが不明な大地の源はゲーム進めると増えるスキル、または新しい足場が現れたあとで取れるので一旦無視でOK。気球の形をしている大地の源は飛行船専用で、それぞれ別枠なので徒歩は徒歩、飛行船は飛行船で取らないとダメ。PS準拠の操作で×(ジャンプ)の後の□(2段ジャンプ)+R1(飛距離伸ばし)とR1+□は一見似ているが、どちらを先に押すかで高さと距離の判定が若干違う。R1+□じゃないと取れないのがあった気がする。

個人的には十分楽しめたので、nocrasさんのゲームはまた遊んでみたいです。てかパケはもーちょいしたけど、これDLで1700円くらいとかちょっとおかしいと思う。そういうクオリティじゃねえよ……すげえな……。